子どもへの思い
私は「やまと塾」に通う子どもを「自分ならできる」という強い自信や自己肯定感に満ち溢れた子どもに育てたいと思っています。
小学校教員をしていたころ、自分の学級の子どもについて日々思うことがありました。それは、「この子たちはとてつもない可能性をもっているのに何でこんなに自分に自信がないんだろう」ということです。とある道徳の授業で自分への自信のなさから、みんなの前で意見を発表することができなかった主人公についての話を勉強しました。私の学級の子どもたちはとても優しかったです。みんながその主人公の気持ちに寄り添い、共感してあげていました。そして私が「じゃあこの主人公と同じように自分に自信がもてない人?」と手を上げさせると、9割ほどの子が挙手をしたのです。その時、私はとても悔しい気持ちになりました。こんなに素晴らしい子どもたちなのに自分に自信がもてていない。それは、何より教育者である大人、私のせいであると痛感しました。私がもっとこの子たちに成功を体験させ、何かを成し遂げたときに共に喜び、褒めることができていれば、子どもたちは自分の可能性を感じることができていたのかもしれないと反省しました。そこから、私は「かがや木」という木を廊下に掲示しました。その木にその日の自分が達成したことや友達のすごかったところなどを書いたカードを貼って紹介し、みんなで称賛し、認め合う時間を作ったのです。すると、全員ではありませんが自分に自信がもてるような子が増えてきました。学級が終わる3月にあの時の道徳の時間にした質問をもう1度してみると、自分に自信がもてない子は約2割ほどに減っていました。もちろんこの「かがや木」の活動だけではありませんが、日々子どもたちを褒め、認めることで自信につながっていったのだと思いました。また、そのきっかけを与えるのは大人の役目なのだと強く感じました。
そんな経験もあり私は「やまと塾」で何より、子どもの「自信」や「自己肯定感」を高めたいのです。子どもの可能性は無限大です。本気になれば自分なら何だってできる、「あの高校にだっていける」「あの職業にだってつける」「夢を叶えられる」という常に前向きで希望に満ち溢れる子どもを育てていきたいのです。これからの社会を担っていくのは今を生きる子どもたちです。周りと比べ、「自分にはできない」と落ち込む必要はないのです。「自分にはこれができる」という強い信念をもってほしいのです。子どもたちが自分の歩みたい道を選択し、それに向かって屈託なく、まっすぐ進んでいけるように育てていくのが私の使命だと思っています。そのためにはもちろん叱ります。ただ、その上で子どもたちに対して熱意や愛情をもち、かかわっていきます。みんなが自分に自信をもち、自ら夢に向かって前向きに進んでいけるような子どもがたくさんいる、そんな塾を目指していこうと考えています。